不登校 夜に出かけるのにも訳がある
【コンビニ通い】
お父さん お父さん
コンビニさ行くぞ
二月の真夜中 二時ころ
揺り起こされた
息子にとって
今が 昼の日中(ひなか)
雪が積もれば
五時起床の親父にとっては
辛い付き合いであった
1999.2
北風が吹き荒れる二月の真夜中
コンビニに行きたいと揺り起こされた
それも近隣の市町村にあるコンビニへ
「昼間やお父さんが帰ってからでは嫌だ
同級生や近所の人たちに見られたくないから」
「買う物が決まってるから、早く終わる」
とは言え、場所に寄っては往復四十分から一時間位かかる。
また、客が少ない時はスンナリ終わるが、多いと他の
コンビニを探す事に。
(四六時中、家にいる息子にとって人目が気になり人混みの
中は苦痛だったに違いない)
朝、雪が積もっていると五時起きして除雪、遅くても
七時には出勤しなければならない
親父にとっては、辛い付き合いであった。
(内心、体が持つかなと思ったりした)
夜中のコンビニ通いは、二月の上旬から約三カ月間続いた。
後の事ですが、息子は
「あの頃は、お父さんには世話になった
お父さんが呆けても、俺が面倒見るから
心配するな」と
言ってくれた。