【寝 顔】
何で不登校に
なったんだろうと
思いながら
息子の寝顔を見る
寝顔が 笑っている
寝言も聞こえる
夢の中が唯一の
心の居場所
なのかも知れない
何もしてやれない
不甲斐なさに
自分を苛みながら
息子の寝顔を見る
1999・1
夜中に笑い声が聞こえるので起きて、寝顔を見た
笑い声と一緒に寝言も聞こえる
察するにバスケットの練習をしているようだ。
不登校をしてからは、普段見ることの出来ない
笑顔を垣間見る事が出来た。
カウンセリングスクールでの学び
親としていろいろ手助けをしても何も効果が出なく
苛立ちが募っているとき妻が
以前、通ったカウンセリングスクールの学びを進めてくれ
再度、受講する事になりました。
講義が進んで行くなかで、俺は息子の話を心から
聞いたことが有ったのだろうかと
自分に問いかけ
改めて息子との関わりを振り返ってみると
朝7時に家を出て、帰宅が19時から20時ころになる
仕事と往復の通勤に時間を取られ、家族との団欒も
然ることながら 息子との会話も少なかったのです。
(思春期の息子にしてみれば、日々寂しい思いをし
言いたい事を口に出せないでいたのかも知れない)
息子の不登校と言う事実を
ドンとまな板の上に乗せられたとき
何も出来ず、焦るばかりで
カウンセリングスクールで学んだことを生かす事ができず、
ただ知ってるだけの
知識で有ったと痛感させられました。
この時の講義で教えていただいた事は
苦しいのは自分ではなく、息子自身であること
相手の気持ちを、分かってやれない自分を認めること。
そして「大丈夫 全ては最善のためにある」と
希望を持つ事と教えられました。