【 家を飛び出した息子の本音 】
夕食のとき
素っ気ない返事をした
私に 息子は怒り
降りしきる雪の中を
飛び出して行った
妻の後に追いついた
私に息子は
お父さん本当に
俺のことを心配だったら
なんで 一番先に
追っかけて来なかっんだ
そんなこと
言われてもなぁ~
一生懸命
走ったんだよ
お父さんは・・・・・。
1999・12
この詩は、
雪が降るある日の夕方、食事をしていた時に、
たわいのない会話の中に
素っ気のない返事をした私に怒り、
息子は外へ飛び出して行った。
あわてて追い掛け、
妻の後に追いついたときの事である。
食事は部屋から出て食べられるように
家に籠もって外出をしない息子に、
三度の食事は部屋に運ばないで
居間で食べさせていた。
(我が家では、食事をするときは台所ではなく居間で食べている)
妻が夜勤でいない朝は
起きるのが遅い息子には
朝食と昼食は部屋に運ばないで
居間に置いておくようにと
ばあちゃんにお願いしたら
「ご飯出しても起きて来ないし、いつ食うか分からないし
無駄になる」
と言われたので
「ばあちゃん、猫でも腹減ったら二階から降りて来て
餌食うよ。
息子が朝起きてご飯なかったら、なんて思うかな
毎日続いたら、俺のことなんかどうでもいいんだと
思ってしまうかもな。
そうなったら人間不審になってしまうから、
部屋にはご飯を運ばないで」
と頭を下げてお願いしました。
息子の姿を発見した場所は・・・?
【靴と一緒に】
孫がいない
家の何処を探してもいない
ばあちゃんは家の近所を
探した
学校にもいない
先生は校舎の近辺を
探した
何処にもいない・・・・。
ばあちゃんは
もしかして?と思って
押し入れを開けた
孫は 靴と一緒に
膝を抱えて、うずくまっていた
1998・12
家に帰ると、今日息子が家からいなくなったと
思って、探したり学校に連絡をしたりで
大騒ぎをしたとばあちゃんと妻から聞いた。
息子に、何故押し入れに入って居たか聞いてみると
「起きて来ると毎日のように、ばあちゃんから
学校へ行かないとダメだ、学校へ行け
勉強しないと困るぞ
○○ちゃんは、チャンと学校に行ってる
頑張って行って来い」
要約すれば、このような事を言われていたと言う。
ばあちゃんの顔を見ると何か言われそうで、嫌だったので
押し入れに隠れたのだった。
その日の夜に
「子供の教育に関することは、妻と俺でするから
ばあちゃんは、見守っていて下さい。
洗濯とか身の回りの世話をして、
私たちを助けて下さい」と
頼みました。
後日、会社で不登校をしていた青年に色々
聞いてみると、同じような経験をしていて
「押し入れに隠れたことがある
親以外の人達(祖父母を含む)から
何だかんだ言われるのが辛かったので
靴持つて、押し入れに逃げた」と
教えてくれた。
親と家族は善かれと思って、色々言うのだが
子供にとってはウザイだけで、何の効果も
無いと思い知った。
その後から
息子は、昼夜逆転の生活を送るようになり
不登校をした頃から続けていた
ゲーム三昧の日々を送って行く